看護師として経験を積んでいくと、その先に見えてくるのが看護管理者への道だ。
看護主任や看護師長、看護部長が看護管理者の一般的な職位と言えるだろう。
病棟看護師は主に医師の診療補助や患者のケアが仕事だが、看護管理者はその看護師を統括する役割を持つ。
また、統括するのは看護師だけではなく、医師の回診について指示を受けながら入院患者などにも常に目を配り病棟管理を行う。
そのため、看護管理者には看護についての高い知識はもちろん、看護師を統括していくマネジメント能力、経験や素質も重視される。
しかし、臨床経験を重ねれば、誰もが看護管理者になれるというわけではない。
経験を積んだ多くの看護師の中から選ばれることで、晴れて看護管理者になれる。
一方で看護師と看護管理者の働き方は異なるため、改めて看護管理者の知識を身につけなくてはならない。
さらに数多くの研修を重ね、資格の取得を考慮する必要もあるだろう。
看護管理者として働くうえで取得すると良い資格の1つが、認定看護管理者だ。
これは、5年以上の看護実践経験があり、うち3年以上は看護師長相当以上の看護管理経験があることが前提となる。
そのうえで465時間以上の認定看護管理者の教育を受け、認定審査に合格しなければならない。
時間がかかるため、看護師を続けながら認定看護管理者の資格取得は簡単とは言えないだろう。
だが、資格を取得すれば他病院や介護施設への転職も有利になることから、スキルアップとキャリアアップのためにも考えておきたい。